園長室よりメッセージ

《  1月のみことば  》

子よ、元気を出しなさい。( マタイによる福音書 第9章2節 )

 ここで使われている「元気を出しなさい」という聖書のもとの言葉は「勇気を出しなさい」とも、また「しっかりしなさい」とも言い換えることのできる言葉です。

 とてもすてきな語りかけです。どうしてわたしたちは、元気を出し、勇気をもち、背筋を伸ばしてしっかりと立つことができるのか。「あなた」と名を呼び、共に過ごしてくれる仲間がいるからです。独り(孤立してはいない)ではないからです。毎朝、時には泣きながら登園してくるお友だちが、降園のときには笑顔満開、背筋を“シャン”と伸ばして帰って行く――。その姿にそれこそ「元気をもらう」日々なのです。

                                 ( チャプレン・園長 神﨑 伸 )

《 12月のみことば 》

天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。(ルカによる福音書第1章28~29節)

 「おめでとう」と言われれば「ありがとう」と応えますけれども、キリスト教会の習慣ではこの季節、「クリスマスおめでとう」とあいさつし、「クリスマスおめでとう」と応えます。

 聖書のクリスマスは、天使がマリアに現れ、「おめでとう」告げる出来事から始まります。御子の母となるお告げです。突然の出来事に、マリアは「考え込んだ」と書かれています。

 「おめでとう」との祝福に応えるためには、生きる喜びが不可欠です。どうして生まれたのか、何のために生きるのかが納得できなければ、素直に「ありがとう」とはなかなか言えないのではないでしょうか。

 マリアは御子の母となる「ありがとう」は言いません。けれども、誕生する幼子主イエスには「ありがとう」と感謝したに違いありません。

 皆の誕生日に「ありがとう」のカードを贈る人がいました。喜ばれることは生きる力を与えます。人は喜ばれて生かされます。「ありがとう」の力を分かち合いたい。

                                 (チャプレン・園長 神﨑 伸)

 

 

11月のみことば

わたしの恵みはあなたに十分である。

( コリントの信徒への手紙2 第12章9節 )

                                                  チャプレン・園長 神﨑 伸

 「コップ半分の水をどう捉えるか」という例えです。「half empty(半分空っぽ)」と見るか、「half full(半分いっぱい)」と見るかで、物事に対する取り組み方が変わってくるというのです。その時々でいろいろなことを感じ、学び、成功やくやしい体験、一緒に生活していく喜びも悲しみも積み重ねている子どもたちですが、神さまの、ご家族の、先生たちのぼくたちわたしたちに対する愛情(恵み)はいつも「full(いっぱい)」なんだ、と確信しているから今日もあるがまま、いきいきと輝けるのです。だから、すばらしい

10月のみことば

あなたがたの名が天に記されていることを喜びなさい。

( ルカによる福音書 第10章20節 )

                                   チャプレン・園長 神﨑 伸

 「名前、それは燃える命。ひとつの地球に、ひとりずつひとつ。」(ゴダイゴ/ビューティフル・ネーム)。わたしたちには一人ひとり、かけがえのない名前がある。それは、「このように育ってほしい」「このような人生を歩んでほしい」「こういう人になってほしい」との願いと祈りを込めて、つけられた名前です。

 それが「天=神さま」にしっかりと覚えられている、聖書は語りかけます。あなたの名前はあなたの存在そのものを表す、尊く、美しいものなのだと。そのことを心において、今日もお互いを大切に呼びかけ合いたい。

9月のみことば

わたしがあなたがたを愛したように 互いに愛し合いなさい。

( ヨハネによる福音書 第13章34節 )

                                    チャプレン・園長 神﨑 伸

 「愛し合う」とは「大切にし合うこと」。目の前の相手を、お互いがお互いをあるがままに受けとめ、受け入れ、もし自分と違うところがたくさんあっても、存在そのものを尊敬し合うことです。もう、理屈を超えてしまっているようなところがありますが、子どもたちは、そしてわたしたちは、このことを肌感覚で分かっています。だから、今日もすばらしい日になりますよ 間違いなく

 大げさじゃなくてよいのです。さりげない、小さな言葉がけと思いやり。「こころとこころとの交流」を、今日も積み重ねていきたい。そこに愛があるのです。

7月のみことば

       勇気を出しなさい(ヨハネによる福音書 第16章33節)

                       

 勇気を出しなさい。聖書の元の文字では「安心しなさい」という言葉です。

 子どもたちにとって幼稚園は「安心の基地」です。保護者の方々や先生たちが、自分の肩や背中をそっと押して、元気よく探索や冒険に送り出してくれる基地。
 と同時に、子どもたちにとっての幼稚園は、冒険の途中でけがをしたり、怖い思いをしたりしたときに駆け込み、受容してもらえる「安全な避難所」でもあります。だから子どもたちは安心し、勇気を出していろんなことにチャレンジしていける。「安心しなさい」。このとっておきのひと言を、今日もたくさん語りかけたい。

                                  チャプレン・園長 神﨑 伸

6月のみことば

野原の花がどのように育つかを考えてみなさい(ルカ 第12章27節)

                      

 花を美しいと思います。この花は何 と、折々に子どもたちから聞かれますしこちらから尋ねてもみますが、なかなか覚えられません。うれしい気持ちと感謝を表すために何度も花を贈って来ました。また、頂いたことも感謝です。

 イエスさまは、「この花を見よ(=よく考えてみなさい)」と人びとのまなざしを促されました。その花々を通して、今ここに在る子どもたち、わたしたち一人ひとりの「生きる根」と、いのちの尊さに気づかせるためでした。

 今日も置かれたところで精いっぱい咲き、輝く子どもたちの姿に励まされたい。

 チャプレン・園長 神﨑 伸

5月のみことば

 

安心して行きなさい。

( マルコによる福音書 第5章34節 )

 

 「安心していいんだよ」。この言葉を、わたしたち保育者だけでなく、ご家庭でも、保護者の皆さまがどんなにたくさん語りかけていることだろう、と思います。言葉だけではなく、行動で、まなざしで、存在そのもので伝え、それをしっかりと受け取っているからこそ、子どもたちは日々、安心してジタバタすることができるのです。

 「大丈夫、怖がらなくてもいいんだよ」とも翻訳する(言い換える)ことができるこの言葉は、聖書に365回出てきます。ということは、1年365日、毎日毎日イエスさまから語りかけられていることになります だから、イエスさまに愛されているありのまま、あるがままで過ごしていけばいい。今日も、いつも、いつでも、みんなはこの声を聴くことができますよ。

( チャプレン・園長 神﨑 伸 )

4月のみことば

 

一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。

(コリントの信徒への手紙1 12章26節)

                    園長・チャプレン 神﨑 伸

 新入園の子どもたちと保護者家族の皆さま、進級してひとつおにいさん、おねえさんになった在園児のみんなと保護者家族の皆さま、おめでとうございます! こころから歓迎いたします。たくさん楽しいこと、ワクワクすること、新しいはじめてのこと、ちょっと難しいことにも勇気をもってチャレンジしていきましょうね。

 当園では毎月、聖書のみことばをひとつ覚え、日々の活動・取り組みの糧(かて)としています。子どもたちにとっての初めての社会・集団生活の場である幼稚園を、大きなひとつの「からだ」だとイメージしてみてください。そして、子どもたちはそのからだをつくりあげているかけがえのない一人、一人なのです。目だったり、口だったり、手だったり、足だったり…それぞれに、その子にしかできない、その子だからこそ天から与えられている務め(使命)があり、だれが欠けてもわたしたち真生幼稚園は成り立たちません。

 みんなでひとつ。ひとつでみんな。共に喜び、共に泣き――。そんな想いを胸に、希望のうちに新年度をスタートしたい。