
チャプレン室よりメッセージ
12月のみことば
「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」
この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。
(マタイによる福音書1章23節)
クリスマスの大切なメッセージは「神は我々と共におられる」という神様の思いです。一番はじめのクリスマスプレゼントはイエス様であり、この世界ではじめのクリスマスを通して神様の愛が示されています。
子どもたちは、クリスマスプレゼントを待ち望んでいます。もちろん、おもちゃなど心待ちにしていることと思いますが、何よりもクリスマスで子どもたちに伝えていただきたい大切なことは、
「あなたがどんな時でも神様はあなたのことが大切で、あなたといつまでも一緒に居て、歩んでくださり、時に支え、時に励まし、時に厳しくも導いてくださっている」ということです。そして、子どもを守る私たちも、あなたを愛し、いつも一緒に生き、あなたの存在全てを大切にしていることを伝えること、それが何よりも子どもたちにとってのクリスマスプレゼントです。この愛のしるしがこの世にお生まれになります。子どもたちのために、そして世界中の人のために。
11月のみことば
神は愛です。
(ヨハネの手紙Ⅰ4章16節)
「愛って何?」と子どもに問われたらどう答えますか?「大好きって気持ちだよ」「人を思う大切なものだよ」と言うでしょうか?「愛」という言葉は、何か見えない感情のようなものとして考えます。聖書では、「愛」とは神さまご自身だと語ります。ある学者は「完成とは、愛のことである。しかしながら、この世における完成のしるしは十字架である。」と言っています。
つまり、愛とは、イエス様の架かられた十字架なのです。愛は感情ではなく、神さまが私たちを絶望、悲しみ、痛みといったことから解放するために具体的にお働きくださった「しるし」です。それは、私たちの内から感情のように湧き出るのではなく、外から神さまによって与えられるプレゼントなのです。このプレゼントを受けて、私たちは、人や自然を愛する心が宿るのです。もし、愛が自分の感情であれば、冷めてしまえば無くなります。けれども、神さまの愛は永遠です。決してなくなることはありません。この愛を真生幼稚園の子どもたちは、先生、保護者の皆さんの言葉や、働きを通して、神さまから受け取って、神さまと人と自然を愛する子、光の子とされているのです。その意味で大人の私たちの責任は重大なのです。
10月のみことば
あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのです。
(ペトロの手紙一 4章10節)
「賜物」という言葉は、神さまから与えられているギフトという意味です。別の言葉では「恵み」とも言うことがあります。この言葉は、ギリシャ語の聖書原典では「Χαρισμα(カリスマ)」と書かれています。カリスマというと何か特別な人に与えられている力のように思いますが、そうではありません。本来の「カリスマ」の意味は、神さまから一人一人に授けられているギフトです。
神さまから与えられているのですから、全てが特別です。ですから人と比べる必要はありません。大人には子どもが未熟に映ります。つい、これが足りない、あれが足りないと先回りして考えてしまいます。けれども、目の前に居る子ども(モチロン大人も)、神さまの大切な存在です。神さまは、この小さな命にも惜しみなくギフトを与えてくださっています。足りないことなど一つもありません。今あるその小さな命には、神さまからのギフトが沢山与えられていて、命を輝かせています。足りないものに目を向けるのではなく、子どもたちと、神さまから与えられているギフトを感謝して、大切にし、共に喜んで歩んでいきたいと思うのです。
チャプレン室よりメッセージ
こちらにはチャプレン室からのメッセージを更新してく予定です。
